令和元年度「家庭の日」作品コンクール 最優秀賞(1・2年の部)

かぞくの力

玉川村立玉川第一小学校 2年 須藤 花歩

「ただいま。今日もはしるぞ。」
しごとからかえったおとうさんのこえがして、
「はあい。」
とみんながへんじをしました。

 わたしたちかぞくは、おねえちゃんとわたしが出るえきでん大会にむけて、まい日れんしゅうをすることにしたのです。
「一、二、三、四。」
にわで六人まるくなり、大きなこえを出してじゅんびたいそうをし、はしりだします。
一しゅう目ははやくはしれたわたしだけど、だんだんと足が上がらなくなってきました。おねえちゃんもくるしそうなかおをしています。
けれど、おとうさんは、まだまだはしれるぞ、というかおで、どんどんすすんで行きます。わたしは、おとうさんさすがだなと思いました。

れんしゅうがおわってから、
「いつも言っているけど、おとうさんとおかあさんは、さいごまでがんばってやることが大じだと思っているんだよ。だから、ころんでもくるしくても、おそくたっていいから、あきらめずにはしってね。」
とおとうさんが言いました。

 いよいよ大会の日です。あさからわたしはドキドキして、ちゃんとはしれるかな、とふあんでいっぱいになりました。タスキをもらうと、わたしは前の人を一人でもぬこうとひっしにはしりました。いきがハァハァとくるしくなったとき、
「花歩、がんばれ。」
「おねえちゃん、がんばれ。」
とおかあさんといもうとたちのおうえんするこえが聞こえてきました。
おとうさんがしごとでこれないのはざんねんだったけれど、たくさんれんしゅうしたこと、おとうさんとおかあさんに言われた言ばを思い出すと、力がわいてきてわたしはうでを大きくふってあきらめずにはしってタスキをわたしました。

けっかは八い入しょう。とってもうれしかったです。それにかぞくみんなでれんしゅうできたことが、わたしはたのしくてすごくうれしかったです。

 いえにかえってから、今日のことをおとうさんに話しました。それから、
「おとうさん、しごとでつかれてるのに、いっしょにれんしゅうしてくれてありがとう。おかあさん、いそがしい時間にいっしょにれんしゅうしてくれてありがとう。」
と言うと二人とも
「どういたしまして。今日はがんばったね。」
と頭をなでながら、ほめてくれました。

 かぞくのあったかい言ばやささえは、すごい力をもっているな、なんでもできちゃうまほうみたいとかんじた一日でした。わたしもかぞくみんなに、パワーをあげられる人になりたいなと思いました。