令和元年度「家庭の日」作品コンクール 最優秀賞(3・4年の部)

ぼんだな作りで考えたこと

二本松市立東和小学校 3年 佐藤菜々香

「なな、ちょっと手伝って。」
お父さんによばれて行ってみると、お父さんが、ぼんだな作りをしていました。くらから、たくさんのざい料を運んできて組み立てているところでした。わきで、弟が本を読んでいました。
「そうたは、やらないの。」
と聞くと、
「めんどくさいから、やらない。」
といっていました。
(だから、ななかがよばれたのか。)
と思いました。

ぼんだなのざい料の木は、ボコッと出っぱっているものと、四角い形にあなが空いているものがありました。その出っぱっているものを、あなにつきさして、ぼんだなを作ります。わたしもあなにつきさすのを手伝いました。わたしがやり始めると、そうたも本を読むのをやめて、わたしの持っている木を一しょに持って組み立て始めました。
 組み立てると、小さなマンションのようなものができました。上のところに、木で、かいだんみたいなものを作って、そこにござをのせて、ご先ぞ様をかざりました。弟とまき物の絵をかざりました。ちょうちんをかざるフックもつけました。

あとから、お父さんに、どうしてぼんだなを作るのかを聞きました。そうしたら、
「ご先ぞ様が、ひさしぶりに家に帰ってくるのをおむかえするんだよ。」
といいました。話を聞いていたお姉ちゃんが
「来るときは、きゅうりの馬にのってきて、帰るときは、なすの牛で帰るんだよ。」
と、教えてくれました。

わたしは、前にディズニーの『リメンバー・ミー』というえい画を見ました。そのえい画では、死んだ人のことをわすれないでいてくれる人がいて、写真をかざっておけば、一年に一度、死者のせかいから家に帰れるという話でした。日本のおぼんににているなと思いました。
 もし、わたしが死んでしまったとしたら、家ぞくにおぼえていてほしいし、写真もかざってほしいし、おぼんには、みんなにむかえてほしいと思うと思います。それに、来るときには早くみんなに会いたいし、帰りはゆっくり帰りたいと思うので、来るときは足のはやい馬で来て、帰りはゆっくり牛で帰りたいんじゃないかと思います。だから、おぼんにぼんだなをかざるのは大事だなと思いました。
 日本は、むかしから家ぞくを大切にする心があるから、おぼんがあるのだと思いました。今までは、何にも考えないでおぼんをすごしていたけど、これからは、おぼんに意味があることを考えてすごしたいです。
 そして今、一しょにいる家ぞくのみんなを、もっと大切にしていきたいと思います。